受賞のことば

八星 こはく

 小説を書き始めて十九年目になりました。落選経験はもう三桁になっちゃったし、悲しいことに自分が天才なんかじゃないってことにはとっくに気づいてしまいました。
 でも、天才じゃなくても、人より何倍も時間も努力も必要でも、絶対にやるぞ! という覚悟もとっくにできています。
 季節風に入ったのは二〇一五年の秋、中学三年生の時でした。児童文学のことなんて全然分かっていなかった私をすごく優しく迎え入れてくれました。
 私が児童文学を書き始めたのはあさのあつこ先生の作品が児童文学の面白さを教えてくれたから、児童文学というジャンルを続けてきたのは季節風の存在があったからです。
 皆さんの輝かしい活躍に劣等感を抱くことばかりですが、それもバネに取り組んできました。今回の受賞は、児童文学ではなく児童文庫の賞ですけれど、季節風での学びや気づきがなければ書けなかった物語です。
 私は小説を書くのが大好きです。書き始めた時からずっと楽しくて、書きたい物語が多すぎて、人生は短すぎる! といつも思ってしまいます。
 私は意外と負けず嫌いで成果主義な人間なので、これからも結果にこだわって頑張ります。小さい時からずっと小説家になりたくて、本気でやってきたのは小説を書くことだけです。こんなに大好きで楽しいことにはもう出会えないだろうし、これ! ってもう決めたから、出会えなくていいです。
 人生は一度きりだから、夢も憧れも、全部全部叶えたいです。受賞のことばも、あと一〇〇回くらい書きたいです。
 私は、季節風のことも大好きです。なのでこれからの結果で季節風に貢献していきたいです。大好きだから、ずっと続いてほしいです。
 この受賞を励みに今後はもっと頑張ります。皆様、いつも本当にありがとう ございます。大好きです! これからも、末永くよろしくお願いします!

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