受賞のことば

モリ バラカ

 季節風に入れていただいて、五年。色々な児童文学賞に、数打ちゃあ、当たるかも方式で、作品を送っては、何の音沙汰もなくてガックリ……という日々を送っておりました。ある日、新美南吉記念館の方からのお電話を受けて、
「キターーーー!」
 電話を切った後には、文字通り、家の中で踊り狂いました。 
 二月二十三日に、愛知県半田市にある新美南吉記念館へ。授賞式に参加してきました。この年になって、表彰状を受け取る機会があるなんて、ありがたいことです。おとなりは、二年連続受賞している小学生のお嬢さん。ハイ。私も精進いたします。
 学芸員の方に、記念館の中を案内していただき、ちょうど仕事で、小学生に南吉の紹介をする所だったので、もう、本当にラッキー! 小学生時代の南吉の、優秀な成績表(体育以外はオール甲)をじっくりながめてきました。
 冊子になった作品には、富安陽子先生からのキビシクも、あたたかい講評を寄せていただき、藤田のぼる先生からは、直接、私の作品へのコメントをいただき、本当に夢のようでした。
 帰りに寄った熱田神宮で引いたおみくじは、小吉。私の開運色は黄色。(なんといっても、作品名が「もんきちょう」ですから!)願望は、おそいが後に叶う。そして、学業は、一筋に勉強せよ。苦しいけれど、大好きなことを、続けられていることに感謝しながら、ボツの山にクサルことなく、書き続けたいと思います。

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