受賞のことば
みちのく童話会
(井嶋敦子・岩崎まさえ・おおぎやなぎちか・佐々木ひとみ・田沢五月・堀米薫・他)
「東北6つの物語」シリーズの一冊、『東北偉人物語』が、このたび、第11回児童ペン賞企画賞を受賞いたしました。
このシリーズは、東北地方出身在住ゆかりの作家十三人の集り、みちのく童話会が企画し、手分けして執筆したもので、他に『おいしい物語』『まつり物語』『ふしぎ物語』『スイーツ物語』『こわい物語』(いずれも頭に「東北」がつく)があります。
それぞれに東北六県の物語を収録。『偉人物語』は、秋田「南極をめざして―探検家白瀬矗」(おおぎやなぎちか)、山形「鬼と呼ばれた写真家・土門拳」*拳は正式には旧漢字(井嶋敦子)、宮城「民が安らかに暮らせる国を―仙台藩初代藩主・伊達政宗」(佐々木ひとみ)、青森「この道を行く―版画家・棟方志功」(田沢五月)、福島「伝染病研究に命をかけて―医学者野口英世」(堀米薫)、岩手「洋服のサムライ 新渡戸稲造」(岩崎まさえ)です。
国土社さんに入稿する前には、ZOOMによる合評会も行い、力を合わせて作り上げたシリーズなので、このたびの『東北偉人物語』受賞は、『東北6つの物語』シリーズを代表としてのものと受け止め、喜びを共有しています。
また、この『偉人物語』は、たまたまですが、六人全員が購読会員を含む「季節風」会員です。田沢は、創刊時からの会員で、故後藤竜二さんや故古世古和子さんらが、季節風立ち上げについてお話ししている場にいたとのこと! 皆、なかなか大会や研究会に顔は出せませんが、「季節風」で鍛えられたからこそ、こうして書き続けていられるという思いは確かです(井嶋は、毎年大会に出てます!)
『偉人物語』を書き、改めて名を残す方の執念は、すごいと思いました。わたし達の「書く」上での気持ちはどうでしょうか。
気力体力は年相応に衰え気味ですし、出版という世界でおぼれないように必死でもありますが、「季節風」掲載作品の熱をいただき、これからも書いていきたいと思います。
(おおぎやなぎちか記)