受賞のことば

開 髏l

 日本児童文学に「作家特集に掲載する評論募集」の対象作家に「高橋秀雄」の名前を見つけたとき、正直、「チャ〜ンス!」と思いましたね。
 高橋氏とは山ひとつ隣りの同郷だし、氏と約15歳の年齢差はあっても故郷「篠井村」は今も昔もほとんど交流人口が無い田舎なので、四半世紀くらいでは風景も住民意識も変わらないんです。
 つまりぼくは、高橋秀雄氏の作品世界をリアルに生きてきた読者なのです。高橋秀雄作品を読む他の読者に対して、これ以上のアドバンテージはないでしょう。
 という訳で、このアドバンテージを生かして、人生で全く勉強もしたこともない評論を書こうと思い立ちました。
 書いてみると…、タイヘンでしたね。どう書いていいか分からなくて。
 迷った挙句に、「オレ以上に高橋作品が分かる(理解するという意味ではなく、共感するといった意味です)読者はいない! 大人の批評家も、高橋作品で読書感想文を書いている少年少女も読みが甘い! オレが高橋作品とは何たるかを教えてやる!!」
といった信念で好き勝手に書き上げ、応募しました。
 そうしたところ、数ヵ月後に「日本児童文学編集委員会」の奥山恵さんから入選の連絡をいただいてとってもうれしかったのですが、「ご指摘ごもっとも」の直さなくてはいけない個所が多かったこと! いやー、勉強になります。
 まあ、季節風の投稿作品で掲載が内定したものでも、常に後藤さんから「このままじゃ載せてやらないよ」と直しを指示され続けていたぼくですから、少しも苦になりません。入選しちゃえばこっちのものです。エッヘッヘッ。
 そういうわけで、今、入選評論をブラッシュアップしています。
 日本児童文学の掲載予定は9月だそうです。
 乞う、ご期待です!!

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