『わたしの好きな人』受賞のことば

野間賞をいただいて   八束澄子

 このところ半年近く、ずっと書けない状態が続いていました。不思議なもので、書いていないと、それでなくてもあるかなきかの自分への信頼感がどんどんどんどんこぼれ落ちていってしまうのです。これはつらい。
 そんな状態でいどんだ秋の大会。参加者の皆さんからたくさんのパワーをいただきました。作品に向き合う真摯な姿勢。志を同じくする者同士の、言葉にできないなんともいえない温かさ。「よし、頑張ろう!」と胸を熱くして帰宅した翌日、受賞のお知らせをいただきました。
 ずっと『季節風』と共に歩んできました。
 今、なによりも一緒に喜んでくださる仲間の存在のありがたさを痛感しています。ほんとうにありがとうございました。

トップにもどる