「ピアチェーレ 風の歌声」受賞のことば
にしがき ようこ
どうがんばっても若くないなぁと思っていたせいなのでしょうか。
自分の過去との折り合いをつけたいがためだけに書いてきたせいなのでしょうか。
「若き児童文学者の発掘と児童文学の発展をめざす」という一文がある椋鳩十児童文学賞は遠い、星の彼方の賞のように思っていました。
ですので、受賞の知らせを受け、きょとんとしてしまいました。
そして、私でいいのか?という疑問もわいてきました。
ただ、東日本大震災の報道のたび、毎日、涙を流していた私にとって、とても、とても大きな励ましになったことは間違いありません。
子たちの心に寄り添えるお話を書くことができるでしょうか?
また、新たに書き始めます。
季節風のみなさんには、たくさんのアドヴァイスや励ましをいただき続けてきました。たくさんの出会いにも恵まれました。心より、お礼申し上げます。ありがとうございます。