受賞のことば

いとう みく

 季節風の投稿作品だった『糸子の体重計』が、昨年一冊の本になり、そしてこの度、日本児童文学者協会新人賞を受賞いたしました!
 選考委員でもある季節風の高橋秀雄さんと童心社の橋口英二郎さんから、それぞれに「新人賞おめでとう!」と連絡をいただいたのですが、どちらも電話だったため、もしかしたら白昼夢だったのでは?と疑いまくり、ケータイの着信履歴をみて、電話が来ていることは間違いないようだぞ……と確かめたり。その日は、「うれしい!」「本当?」「なんかの間違い?」「わーうれしい!」をくり返していました。そのあと、本当にたくさんの季節風の仲間や先輩から、お祝いのメールや手紙、電話をいただきました。
 こんなに喜んでくれる仲間がいる。喜んでもらえる存在がこんなにたくさんいるんだということに、胸が詰まりました。お祝いのメッセージにはたくさんの人が「後藤さんが喜んでいるね」「後藤さんきっと見ているよ」「空の上で大笑いして、オダあげようっていってるよ」と、後藤さんのことを書いてくれました。今回初めて、そうだ、きっと後藤さんは見ていてくれているんだと思うことができました。
 たくさんの仲間と糸子を世に送り出してくれた橋口さん、そして後藤竜二さんに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
 でも大事なのはこれからです。自分の書く登場人物にしっかり寄り添い、じっくりとつきあっていける書き手になりたいと思っています。
 本当に本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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